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【令和の虎で話題!】リライブシャツの特許を解説

 人気YouTubeコンテンツの「令和の虎」で紹介された「リライブシャツ」が話題になっています。

 このシャツを着るだけで、重いものを持ち上げやすくなったり、ゴルフのパフォーマンスを上げたりできるようです。

 これを見たときに、なんか非科学的で、うさんくさくない…?

と思ったんですが、特許を取得されているということで、気になって調べてみました。

今回は、リライブシャツの特許について、実際の特許文献を見ながら解説したいと思います。

1.どんな製品・サービスの特許か

  • 発明の名称:衣類
  • 特許権者:株式会社身体機能研究所(現株式会社りらいぶ)
  • 特許番号:特許第6409143号

 リライブシャツの特許は、パワースーツのような、人間の運動機能を向上させるシャツに関する特許です。

 着るだけで、人を持ち上げやすくなったり(介護現場で使える)、ゴルフのスイングスピードがあがったりという、夢のようなシャツです。

2.業界で従来使われた技術(従来技術)

 特許文献には、通常、「先行技術文献」といって、従来、その業界でどのような技術が使われているかが必ず記載されているんですが、リライブシャツの特許文献には、株式会社ワコールの特許(特許第4061336)が記載されています。

 ワコールの特許はゴルフウェアに関する特許であり、このウェアを着るとゴルフのパフォーマンスが向上するというものです。

※特許第4061336号公報の図2から引用

3.従来技術の課題

 ワコールの特許に記載されているゴルフウェアは、締め付け力の大きい伸縮性のある素材を肩周辺に配置し、肩周辺の柔軟性を高めることで、ゴルフのパフォーマンス(スイングスピードなど)を向上させています。

 しかし、問題点としては、ゴルフなどのスポーツのパフォーマンスは、肩周辺の柔軟性を高めることのみによって改善できるものだけではないため、パフォーマンスをより向上させるには、もっと検討の余地があると記載されています。

4.特許の内容(特許権の範囲)

 特許の内容(特許権の範囲)について、簡単に説明します。

 リライブシャツの特徴は、大腰筋、棘上筋、大円筋などに沿ってテープのようなものをシャツに貼りつけ、そのテープが人体の経絡を刺激することで、重いものを持ち上げやすくなったり、ゴルフやテニスなどのスポーツのパフォーマンスが向上したりします。

 そんな不思議なことあるの…?

 と思いましたが、確かに実験データ(図29参照)を見ると、テニスにおいて、スイングスピードやボールのスピードが上がっています。

 今回の特許権は、「大腰筋、棘上筋、大円筋に沿って、テープのようなものが張り付けられたシャツ」が、権利範囲になります。

 仮に、「あばら骨」に沿ってテープが貼ってあっても、権利侵害にはなりません。

5.まとめ

 今回のポイントは、シャツの特定の部分にテープ(のようなもの)を貼るというシンプルな発明ですが、画期的な機能を発揮するため、特許を取得することができています。

 このように、簡単にマネされそうな製品は特許権を取得することで、模倣の抑止力になるので、競合他社にマネされたくない方はぜひ特許権を取得してください。

 また、逆に、自社の製品が他社の特許権を侵害していないか不安なときは、弁理士に相談してみてください。

 IP FELLOWS 特許商標事務所では、ビジネスモデル特許など、ビジネスに直結する特許を最も得意としておりますので、

  • 自分が生み出したアイデアをパクられたくない方
  • 自分のアイデアが特許になり得るかを見て欲しい方
  • 自社製品が他社の特許を侵害していないか判断してほしい方

は、ぜひ一度ご相談ください。

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