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突然届く商標権侵害警告|弁理士が対応方法を徹底解説

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ある日突然、会社に「商標権侵害警告」が届いたら、あなたはどうしますか?


「会社名が似ているから使用を中止してください」という内容の警告書を受け取ったとき、多くの経営者や担当者が頭を抱えることになります。

本記事では、商標権侵害警告を受けた際の対応方法、相談先の選び方、そして予防策まで、弁理士の視点から分かりやすく解説します。

商標権侵害警告とは?基礎知識を理解しよう

商標権侵害警告とは、あなたの会社が使用している商標(会社名、サービス名、商品名など)が、他社の登録商標と同じ、または似ていることを理由に、「使用を中止してください」という通知が送られてくることです。


警告書には、通常以下のような内容が記載されています。

  • 侵害していると主張される商標の詳細
  • 警告を送る側が保有する商標権の情報
  • 使用中止や損害賠償を求める内容
  • 回答期限

この警告を無視すると、訴訟に発展するリスクがあるため、適切な対応が必要です。


商標権侵害警告が届いたらまずすべきこと

いきなり名前を変えるのはNG!まずは専門家に相談を

警告書を受け取ると、「すぐに会社名やサービス名を変えなければ」と焦ってしまう方もいますが、それは早計です。

まず必要なのは、本当に商標が似ているかどうかを専門家に判断してもらうことです。

弁護士と弁理士、どちらに相談すべき?

商標権侵害の相談先として、弁護士と弁理士がありますが、初期段階では弁理士への相談がおすすめです。

弁理士に相談するメリット:

  • 商標の「似ている・似ていない」の判断に専門性がある
  • 商標調査や特許庁への手続きに精通している
  • 初期のスクリーニングとして適している

もちろん、顧問弁護士がいる場合は、まず顧問弁護士に相談するのも良い選択です。
訴訟に発展する可能性がある場合は、弁護士との連携も必要になります。


商標権侵害した場合のリスクとは

商標権を侵害していると判断された場合、以下の2つの大きなリスクがあります。

1. 損害賠償請求

過去に侵害していた期間の売上や利益に基づいて、損害賠償を請求される可能性があります。

2. 差止請求

これが最も厳しいリスクで、商標の使用を中止するよう求められます。

会社名やサービス名を使えなくなるということは、ブランディングの根幹が揺らぐことを意味します。
特に、すでに市場に浸透している名称の場合、ビジネスへの影響は計り知れません。


商標権侵害警告への3つの対応方法

警告を受けた際の対応方法は、大きく分けて3つあります。

対応方法1:素直に名前を変更する

最もシンプルな解決策ですが、ブランディングやマーケティングへの影響は大きいため、慎重に判断する必要があります。

対応方法2:ライセンス料を支払う

相手方と交渉し、ライセンス契約を結んで商標を使い続ける方法です。


実例:iPhoneとアイホン株式会社のケース

AppleがiPhoneを日本で商標登録しようとした際、日本のアイホン株式会社が「アイホン」の商標を既に保有していました。
両者は類似しているため、Appleは商標を取得できませんでした。


その結果、Appleはアイホン株式会社にライセンス料(年間約1億円と言われています)を支払うことで、日本国内で「iPhone」という名称を使用し続けています。


ただし、この方法は相手方が交渉に応じてくれる場合に限ります。

対応方法3:戦う

相手方の商標権に対して、以下のような主張で対抗する方法です。

  • 商標無効の主張:相手方の商標権が無効であることを証明する
  • 不使用取消請求:相手方が3年以上商標を使用していない場合、商標登録の取り消しを請求できる

商標権侵害を予防するには?事前の対策が重要

商標権侵害のトラブルを避けるためには、事前の予防策が何より重要です。

商標調査を必ず行う

新しく会社名やサービス名を決める際は、必ず商標調査を行いましょう。

J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)という無料の検索サイトで、類似の商標が既に登録されていないかチェックできます。
👉参考:「J‑PlatPat(特許情報プラットフォーム)」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

自社で商標を登録する

最も確実な予防策は、自社の商標を事前に登録しておくことです。

商標を登録しておけば、他社に真似されることを防げるだけでなく、ブランド価値を守ることができます。


逆に自社が侵害された場合はどうする?

自社の商標権が侵害されている場合、相手方にどう対応してもらいたいのか、目的を明確にすることが大切です。

  • 名前を変更させたい:ブランディングを守りたい場合
  • ライセンス料を得たい:経済的利益を優先する場合

目的に応じて戦略を立て、弁理士や弁護士と相談しながら進めていくことが重要です。


まとめ:商標権侵害警告は冷静な対応が鍵

商標権侵害警告が届いたときのポイントをまとめます。

  • いきなり名前を変えず、まずは専門家に相談する
  • 弁理士(または弁護士)に商標の類似性を判断してもらう
  • 対応方法は「名称変更」「ライセンス契約」「戦う」の3つ
  • 事前の商標調査と商標登録が最大の予防策

商標権侵害のトラブルは、ビジネスに大きな影響を与える可能性があります。警告を受けた場合は慌てず、適切な専門家のサポートを受けながら対応することが大切です。


IP FELLOWS 特許商標事務所では、ビジネスモデル特許など、ビジネスに直結する特許を最も得意としております。

・自社が生み出したアイデアを取られたくない方
・自社のアイデアが特許になり得るかを見て欲しい方
・自社製品・サービス・システムが他社の特許を侵害していないか判断してほしい方

当てはまる方は、ぜひ一度ご相談ください!


👉参考動画【突然くる】商標権侵害警告が届いたら、まず何をすべきか?


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